Company History  沿革

当社の歩みは、責任を果たし、変化を創造するという使命のもとに築かれてきました。1991年の創業以来、DASは高度な技術力を環境保護に役立てるとともに、産業界が直面する世界規模の課題に対応する革新的なソリューションの開発に取り組んでいます。

DAS Building_Headquarter

ひとつのビジョンから、グローバルな環境ソリューション企業へ

パープルのビジョンから、グローバルな環境技術エキスパートへ

ハイテク産業で使用されるプラズマコーティングシステムに見られる紫色のアーク(放電光)は、DASの創業者たちにインスピレーションを与え、今日に至るまで当社のアイデンティティを象徴する存在となっています。

DAS Environmental Expert GmbH(DAS EE)は、1991年に 「Dünnschicht-Anlagen-Systeme GmbH」 として設立されました。その後、国際的な事業展開を反映するため、略称である「DAS」は 「Dresden Abatement Systems」 としても用いられるようになりました。

事業の拡大とともに、DASは国際的に認知されるブランドへと成長しました。現在では、環境技術分野における総合的なエキスパートとして、産業界が直面する環境課題の解決に貢献しています。

環境技術のエキスパート

このスローガンは、クリーンで暮らしやすい未来を実現するためのソリューション創出に取り組む当社の姿勢を象徴しています。DASでは、革新と責任を常に両立させながら歩みを続けてきました。ひとつの技術的なビジョンから生まれた当社は、今や環境保護への情熱を胸に、世界規模で事業を展開する環境技術のエキスパートへと成長しています。

Dr. Horst Reichardt und sein Sohn René Reichardt
ホルスト・ライヒャルト博士と息子レネー・ライヒャルト

真の意味でのファミリービジネス

DAS Environmental Expertsの歩みは、ビジョン、挑戦する勇気、そして家族の絆によって形づくられてきました。1991年、Dr. Horst ReichardtとLothar Ritter氏によってドレスデンで創業されたDASは、ひとつのアイデアからスタートし、ハイテク産業向けのクリーンエアソリューションを提供する国際的な企業へと成長しました。

創業者たちの物理学への情熱、豊かな発想力、そして15件を超える特許取得は、世界に影響を与える革新的な技術開発の礎となりました。2005年には、Dr. Horst Reichardtの先駆的な功績が高く評価され、権威あるEuropean SEMI Awardを受賞しています。

2016年には、Dr. Horst Reichardtから息子のRené Reichardtへと経営が引き継がれ、DAS EEはさらなる発展を遂げました。現在、当社は財務的に独立したオーナー経営企業として、創業家のもとで事業を展開しています。

こうした歩みは、今日までDASを特徴づけてきた価値観を物語っています。DASを特別な存在にしているのは技術力だけではありません。その根底にあるのは、責任感、先見性、そして真の変化を生み出そうとする強い意志です。この理念は当社の歴史に息づくだけでなく、未来を創造していく原動力にもなっています。

ハイテク産業において

1990年代初頭以来、DAS EEは革新への追求と環境保護への確固たる使命を原動力に、急速な発展を遂げる半導体業界とともに歩んできました。

マイクロチップのさらなる小型化・高性能化が進む中、クリーンな製造環境の実現に求められる技術的課題も増大していきました。特に、高い反応性や毒性を持つ物質を含むプロセス排ガスを安全に処理することが重要な課題となっていました。

DAS EEは、まさにこの課題に応えるために誕生しました。独自の特許技術であるESCAPEテクノロジーを活用し、有害ガスを発生源で直接回収・無害化する世界初のシステムを開発。これにより、半導体製造における環境保護と安全性の向上に大きく貢献しました。

DAS EEは業界の変化をいち早く察知し、それに対応するため、粒子状物質、窒素酸化物(NOx)、温室効果ガス向けの排ガス処理システムの開発を継続的に進めてきました。燃焼式処理装置(バーナー)、スクラバー、ドライバーナー、粒子分離装置など、多様な技術ソリューションを開発し、現在では世界を代表する半導体メーカーの製造現場で採用されています。また、DAS EEは世界的な太陽光発電産業の成長にも早くから着目し、市場のニーズに合わせてソリューションを進化させてきました。さらに2006年には、産業排水および公共排水向けの排水処理技術分野へ事業を拡大しました。これは、排ガス処理にとどまらず、水環境分野にも専門性を広げることで、より包括的な環境ソリューションを提供する企業へと成長する重要な転換点となりました。

技術革新の歩み

当社の技術開発は、絶え間ない進歩と持続可能なソリューションの実現に対する確固たる姿勢によって支えられています。

現在、排ガス処理分野においては、5つの技術グループに属する11の製品ファミリーを展開しています。さらに、排水処理、排水からの熱回収、水のリサイクルおよび再利用に関するソリューションも提供し、環境技術分野における総合的なポートフォリオを構築しています。

これらのマイルストーンは、当社の技術がどのように進化してきたか、そして事業領域とソリューションの幅をどのように段階的に拡大してきたかを示しています。環境保護と産業の持続可能な発展に貢献するため、DAS EEはこれからも革新を追求し続けます。

1993年
ESCAPE技術に関する初の特許取得

ESCAPE技術を開発し、産業プロセスで発生する有害ガスを安全に処理する当社独自のバーナー・スクラバーシステムを確立しました。

1999年
AQUABATE技術の市場投入

AQUABATE技術を導入し、水溶性汚染物質を発生源で確実に処理する湿式スクラバーソリューションを製品ラインアップに追加しました。

2005年
Burn-Wet技術のさらなる発展

GIANTの開発により、Burn-Wet技術をさらに進化させ、産業プロセスから発生する排ガスを効率的に処理する高性能ソリューションを実現しました。

2006年
生物学的排水処理の導入

TFRの導入により、生物学的排水処理ソリューションを製品ポートフォリオに加え、新たな技術分野へと事業領域を拡大しました。

2007年
Burn-Wet技術のコンパクトソリューション

EDC技術の開発により、微細粒子の直接分離を可能にするコンパクトなシステムを製品ラインアップに追加し、半導体・LED・太陽光発電分野向けソリューションを強化しました。

2008年
UPTIMUM:Burn-Wet技術のさらなる発展

UPTIMUMの開発により、Burn-Wet技術をさらに高度化。高効率かつ安定したプロセス運転を実現し、高い稼働率が求められるアプリケーション向けのソリューションを拡充しました。

2011年
JUNIPER:排ガス浄化に特化したソリューション

JUNIPERにより、産業排ガス中の粉じんを効率的に除去するためのソリューションをポートフォリオに追加しました。

2013年
SALIX:モジュール式湿式排ガス処理システム

SALIXにより、半導体製造のウェットベンチ工程向け排ガス処理用モジュール式湿式スクラバーシステムを導入し、当社の製品ポートフォリオをさらに拡充しました。

2014年
STYRAX:Burn-Wetテクノロジーの拡張

STYRAXにより、インプロセス排ガス処理向けのコンパクトかつ高性能な製品シリーズを開発し、半導体業界の高度な要求に応えるソリューションを提供しています。

2015年
システムソリューションポートフォリオの拡充

ドライバーナーおよび熱移動分野における新たなソリューションを導入し、多様な産業用途に対応する技術ポートフォリオを拡充しています。

  • MBR(Membrane Bioreactor) – 膜分離活性汚泥法(膜分離生物反応槽)

  • E-Plate – 熱交換器

  • LARCH – ドライバーナー

2017年
MBBR:移動床生物膜リアクター

MBBRにより、高いプロセス安定性と省スペース設計を実現する生物学的排水処理ソリューションをポートフォリオに追加し、水処理分野での技術力をさらに強化しました。

2018年
IPAX:排ガス・排水処理統合システム

IPAXにより、排ガス浄化と水処理を単一の統合システムに組み合わせ、包括的なソリューションをポートフォリオに追加しました。

2019年
POU:水再利用フィルターモジュール

Point-of-useモジュールにより、プロセス内での水処理および水の再利用を可能にするソリューションをポートフォリオに追加し、持続可能な水利用を支援しています。

2024年
イノベーションの推進力

水素関連アプリケーションから特殊システムまで、幅広い産業ニーズに対応する新たなソリューションを戦略的に展開し、当社の技術ポートフォリオを継続的に拡充しています。

  • TSUGA – 触媒技術を活用したソリューション

  • SALVINIA – 標準化された流動床式生物反応器

  • TILIA – バーナースクラバーシステム

  • DALEA および RDC – 高効率な粒子分離ソリューション

2025年
イノベーション:プラズマ技術の活用

プラズマ技術への対応により、Burn-Wetシステムのポートフォリオを拡充しました。

グローバル展開への挑戦

お客様に寄り添い、迅速かつ的確なサポートを提供することは、DAS EEの成功を支える重要な要素のひとつです。そのため当社は、世界最大級の半導体製造拠点が集まる地域への進出を戦略的に進め、アジアおよび北米に販売・サービスネットワークを拡大してきました。

現在、台湾、中国、シンガポール、マレーシア、韓国、日本、米国に拠点を展開し、各地域のお客様に密着したサービスと環境技術ソリューションを提供しています。

DAS EEは、これらの市場において環境技術ソリューションのリーディングサプライヤーの一社として、高度化する産業界のニーズに応えながら、持続可能な社会の実現に貢献しています。

技術的先見性とグローバルな展開

2006年、DAS EEは事業ポートフォリオに産業排水処理分野を加えるという、さらなる重要な一歩を踏み出しました。これにより、当社は排ガス処理システムの専門企業から、持続可能な半導体製造を支える戦略的パートナーへと進化を遂げました。

現在、DAS EEは空気・水処理分野におけるオーダーメイドのソリューション、高い品質基準、そして信頼に基づくパートナーシップを提供する企業として世界中で認知されています。

世界950名以上の従業員を擁し、先見性のある技術開発と業界ニーズへの深い理解を強みに、DAS EEはグローバルな半導体産業をはじめ、太陽光発電、LED、MEMS製造分野においても欠かせない存在となっています。

DAS EEは、変化に対応するだけでなく、その先を見据えながら未来を創造する企業です。明日求められる技術と価値を見極め、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けています。

グローバル展開の歩み

DAS Environmental Expertsのグローバル展開は、数十年にわたり着実に発展してきました。ドイツ・ドレスデンを拠点としてスタートした当社は、戦略的なパートナーシップの構築と新たな市場への進出を通じて、国際的な事業体制とグローバルネットワークを段階的に築き上げてきました。

1991年
ドレスデンで創業

ドレスデンに会社を設立したことは、国際的な環境技術企業として発展していくための礎となりました。

1994年
アジア市場への第一歩

台湾に拠点を設立し、アジア市場への進出を開始。パートナーシップの構築と実績の積み重ねを通じて、グローバル展開の礎を築きました。

2002年
香港への事業拡大

アジアでのプレゼンス強化に向け、地域有数の経済拠点である香港へ事業を拡大し、ネットワークをさらに拡充しました。

2003年
マレーシアでの事業拡大

マレーシアへの進出を通じて国際展開をさらに加速し、アジア市場における事業基盤を強化しました。

2007年
中国市場への進出

中国市場へ進出し、将来の成長が期待される重要市場での事業展開を開始。現在は上海オフィスを拠点に、現地でのプレゼンス拡大を進めています。

2014年
米国市場への進出

米国拠点を設立し、国際的なプレゼンスを強化するとともに、新たな市場への展開を開始しました。

2014年
シンガポール拠点の設立

シンガポールへの進出により、東南アジアにおける事業基盤を強化し、国際的な顧客ネットワークをさらに拡大しました。

2018年
韓国市場への進出

韓国拠点の設立により、国際的なネットワークを拡大し、お客様への現地サポート体制をさらに強化しました。

2022年
日本市場への進出

日本拠点の設立により、国際的な成長戦略を加速させるとともに、世界をリードする技術市場の一つである日本での事業基盤を強化しました。

地域に根ざし、世界へ

DAS Environmental Expertsは、ドレスデンに深く根ざした企業として、30年以上にわたり持続可能な環境技術の発展を牽引してきました。10名の従業員からスタートした小さなチームは、現在では世界各国で事業を展開する国際企業へと成長しています。

DAS EEは、革新的な技術力、先見性のある開発力、そして地域社会への強いコミットメントを原動力に、産業界の持続可能な変革を推進しています。

また、当社はドレスデン本社への継続的な投資を行っています。近年では、最新のテクノロジーキャンパスの整備をはじめ、新たな生産施設の拡充、柔軟な働き方を支えるワークスペースの整備、さらには持続可能なインフラへの投資を進めています。

ドレスデンを原点としながらグローバルに事業を展開するDAS EEは、これからも地域社会とともに成長し、環境技術を通じて持続可能な未来の実現に貢献していきます。

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DAS HQ
チームビルディングイベントの一環として、参加者がビーチバレーボールをプレーしている様子。
DAS本社の前庭で行われたコミュニティイベントの様子。テントや来場者が見える。
カンファレンス会場で、複数の登壇者がステージ上のパネルディスカッションに参加している様子。

Silicon Saxonyネットワークへの参画

DAS EEの成功を支える重要な要素のひとつが、ハイテク産業クラスターであるSilicon Saxonyへの積極的な参画です。DASは2000年のネットワーク設立時から参画している創設メンバーの一社であり、現在もその発展に貢献し続けています。

CEOのRené Reichardtは、Silicon Saxonyの拡大執行委員会のメンバーとして、自身の豊富な経験と知見を活かして活動しています。特に、持続可能性の推進、中小企業の競争力強化、そして次世代を担う人材の育成に力を注いでいます。

また、DAS EEは国際的な業界活動においても責任ある役割を担っています。欧州の半導体業界団体であるSEMIにおいて、René Reichardtは持続可能なグローバル半導体産業の発展と、Silicon Saxony地域のさらなる成長に向けた取り組みを推進しています。

こうした活動を通じて、DAS EEは自社の事業成長にとどまらず、半導体業界全体の持続可能な発展とイノベーション創出にも貢献しています。